市場調査大手のGfKが8月28日発表したドイツ消費者景況感指数の9月向け予測値は6.9となり、8月の確定値(7.0)から0.1ポイント低下した。同指数の悪化は7カ月ぶり。高額商品の購入意欲は高まったものの、景気と所得の見通しがやや落ち込んだことが響いた。
\景気の見通しに関する8月の指数(9月向け予測値の算出基準の1つ)は1.8となり、前月の4.3から2.5ポイント低下した。第3四半期に入り景気の減速感が強まっていることが反映されたもよう。
\所得の見通しに関する指数も同37.2となり、前月の42.8から5.6ポイント減少した。景気見通しの悪化のほか、食料品価格の上昇でインフレ率が上がっていることが影響した。
\高額商品の購入意欲に関する指数は前月の40.7から44.4へと3.7ポイント上昇し、過去最高となった2006年12月以来の高水準を記録した。歴史的な低金利とインフレ率の上昇が同指数の押し上げ要因となったもようだ。雇用が安定していることもあり、ドイツでは住宅需要の拡大が続いている。
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