チョコレート世界最大手のバリーカレボーが、原料のカカオ不足が今後深刻化することを懸念している。ユルゲン・シュタイネマン社長の発言として独『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\同社長によると、「今後5~10年でカカオ豆が不足するおそれがある」。新興国の需要急増に供給が追い付けなくなる公算が高いためだ。2020年には世界の供給量が約380万トンにとどまり、100万トンの不足が発生することも考えられるという。
\同社はカカオ豆の生産性の引き上げに向けて、マースやネスレなどの競合企業と協働している。1ヘクタール当りの収穫量を約1.6トンに倍増させることが目標だ。
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