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2013/10/9

経済産業情報

実質賃金、第2四半期は±0%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が8日発表した2013年第2四半期の名目賃金指数は前年同月比1.5%増となり、第1四半期(同1.4%増)に引き続き1%台の伸びにとどまった。特別手当の額が少なかったことが響いた格好で、その影響を除いたベー […]

ドイツ連邦統計局が8日発表した2013年第2四半期の名目賃金指数は前年同月比1.5%増となり、第1四半期(同1.4%増)に引き続き1%台の伸びにとどまった。特別手当の額が少なかったことが響いた格好で、その影響を除いたベースでは伸び率が1.9%だった。インフレ率(1.5%)を除いた実質賃金の変動率はプラスマイナス0%。マイナス0.1%となった第1四半期からはやや改善したものの、2四半期連続で低迷した。

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フルタイム就労者の月収(特別手当を除く)は平均3,447ユーロだった。平均額が最も高い業種は金融・保険で4,535ユーロに達した。これにエネルギー(4,522ユーロ)、情報・通信(4,485ユーロ)が続く。最低はホテル・飲食業で、2,013ユーロだった。

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名目賃金の伸び率を職種別でみると、管理職と非熟練労働者はそれぞれ2.8%、2.4%に達し、インフレ率1.5%を上回った。それ以外の職種は高度の専門職が同1.2%、専門職が0.7%、熟練労働者が0.9%とインフレ率を下回り、実質賃金が減少した。

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