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2013/10/9

経済産業情報

家庭の暖房費、2年連続で大幅上昇の見通し

この記事の要約

家庭の暖房費は昨年に引き続き今年も大きく上昇する。第1四半期の寒波が厳しかったうえ、燃料費も高騰しているためで、独借家人同盟(DMB)は1日、暖房費が10%以上、高くなるとの見通しを示した。\ 暖房費は昨年、平均9%上昇 […]

家庭の暖房費は昨年に引き続き今年も大きく上昇する。第1四半期の寒波が厳しかったうえ、燃料費も高騰しているためで、独借家人同盟(DMB)は1日、暖房費が10%以上、高くなるとの見通しを示した。

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暖房費は昨年、平均9%上昇した。寒波に伴いエネルギー消費量が約5%増え、エネルギー料金も上がったためだ。主なエネルギーの価格上昇率は暖房油が約9%、天然ガスがと地域熱がそれぞれ約5%に上った。

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住居面積70平方メートルの世帯でみると、暖房油を利用する場合、暖房費は前年比11.2%増の990ユーロに上昇。天然ガスと地域熱でもそれぞれ7.7%増の770ユーロ、9.6%増の860ユーロに膨らんだ。(グラフ参照)

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暖房費が今年一段と上昇するのは、第1四半期の気温が前年同期を約12%下回り、暖房消費量が増えたためだ。第4四半期の気温が仮に前年同期と同水準にとどまったとしても、年間の暖房費は昨年よりも130~150ユーロ高くなるという。各エネルギーの暖房費の上昇率は暖房油が13.8%、天然ガスが17.1%、地域熱が17.8%となる見通し。

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