ドイツ連邦統計局が15日発表した2013年8月の輸入物価指数は前年同月比で3.4%減少し、09年11月以降で最大の下落幅となった。前年同月を下回るのは8カ月連続。エネルギー価格が9.0%低下したことが最大の押し下げ要因で、原油と石油製品を除いたコアの輸入物価は低下幅が2.6%だった。物価統計は今回から基準が変更されたため、それに合わせて過去の指数も修正されている。
\エネルギーで特に下落幅が大きかったのは石炭で、17.8%落ち込んだ。原油は9.4%減、石油製品は8.2%減、天然ガスは7.2%減だった。
\エネルギー以外ではコーヒー生豆(29.0%減)、鉄鉱石(13.6%減)、非鉄金属鉱石(12.2%減)の低下率が大きく、非鉄金属と粗鉄・鉄鋼・鉄合金もそれぞれ9.6%、8.5%下がった。牛乳・乳製品は11.6%上昇している。
\前月比の輸入物価変動率はプラス0.1%で、2カ月連続で上昇した。原油・石油製品を除いたベースではマイナス0.1%。
\輸出物価指数は前年同月比が1.0%減となり、5カ月連続で後退した。前月比は横ばい。
\統計局は今回から、基準年をこれまでの2005年から2010年に変更した。これに伴い物価に占める各製品項目の比重も変更。また、新たに機械・設備の設置・保守・整理を対象に加えた。
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