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2013/10/16

経済産業情報

中国自動車業界が独を投資先として高評価

この記事の要約

中国の自動車メーカーとサプライヤーがドイツを投資先として高く評価していることが、調査大手アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が9日発表したアンケート調査結果で分かった。調査は同国のメーカーとサプライヤー150社 […]

中国の自動車メーカーとサプライヤーがドイツを投資先として高く評価していることが、調査大手アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が9日発表したアンケート調査結果で分かった。調査は同国のメーカーとサプライヤー150社の役員クラスを対象に8月に行われたもので、サプライヤーにはティア1からティア3までの企業が含まれている。

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それによると、「自動車産業にとって世界で現在、最も魅力的な投資先国・地域を3つ上げてください」との質問で、ドイツとの回答は19%に達した。中国(同78%)、北米(26%)を下回るものの、3位に付けている。日本は7位(13%)で、4位はインド(17%)、5位はアフリカ(16%)、6位はロシア(15%)だった。

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一方、過去3年間に外国投資を行った中国メーカー・サプライヤーは17%にとどまったものの、今後3年間に行う予定の企業はサプライヤーで47%、メーカーで31%に上った。中国勢の事業グローバル化が今後、進むことが予想される。

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投資予定先国・地域については、西欧が31%で最も多く、これに東南アジア(29%)、アフリカ(26%)、北米(21%)、ロシア(17%)、インド(17%)が続いた。日本は12%だった。

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「(中国勢が)世界市場シェアを拡大するうえで重要な地域はどこだと思いますか」との質問では東南アジアとの回答が最も多く78%に達した。これにアフリカ(73%)、ロシア(67%)、ラテンアメリカ(65%)が続いており、中国メーカーの国外市場開拓は先進国よりもまずは新興国・途上国に重点が置かれそうだ。

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国外市場の開拓に向けて外国企業との合弁・提携を活用する考えのメーカー・サプライヤーは53%に達した。外国企業の買収も25%に上る。

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中国勢の問題点としては品質との回答が92%で最も多く、これにブランド力(89%)、技術的なノウハウ(87%)、新規市場への参入(86%)、デザイン力(86%)が続いた。

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