欧州航空機大手のAirbus(トゥールーズ)が長距離機「A350」の大型モデル開発を検討している。座席数が少ない小型モデルの需要が減少するとともに、大型モデルを求める航空会社が増えているためだ。A350の開発を統括するディディエ・エヴラール氏の発言として23日付『南ドイツ新聞』などが報じた。
\A350には現在、座席数250、同300、350の3モデルがある。このうち250席のモデルは最近、需要が大きく落ち込んでいる。また、航空会社の間にはA350の最大型機(座席数350)よりも座席数が多いモデルを求める声が強くなっており、独Lufthansaは先ごろ、Airbusの競合である米Boeingに開発中の「777-9X」を発注した。同モデルは座席数が400ある。
\エヴラール氏は、A350の400席モデルを開発することは技術的に難しくないと発言。十分な需要があれば開発に着手する考えを示した。Airbusでは超大型機「A380」の座席数が500を超えるのに対し、その下のA350は最大で同350にとどまっており、同400台のモデルが欠けている。
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