独送電市場大手のテネットとTrannetBWは24日、ドイツを縦断する高圧送電線SUED LINKを共同敷設することで合意したと発表した。総延長は800キロメーター強で、ドイツ最大。原子力発電が全廃される2022年から電力輸送を開始する。
\SUED LINKは法律に基づいて国内に設置される4つの高圧送電線の1つで、ドイツ北部のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州の風力発電パークで生産された電力を南部のバーデン・ヴュルテンベルク、バイエルン両州に輸送する役割を担う。ドイツ南部は原子力発電への依存度が高いため、原発全廃に備えて北部から電力を輸送する送電線を構築する必要がある。
\SUED LINKは2系統からなる。1つはハンブルク近郊のヴィルスター(ドイツ北部)とシュヴァインフルト近郊のグラーフェンハインフェルト(同南部)を結ぶ系統、もう1つはブルンスビュッテル(北部)とグロースガルタハ(南部)を結ぶ系統。投資総額は10億ユーロのケタ台に上る見通し。両社は敷設地域住民と対話しながら計画を進めて行く。
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