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2013/10/30

経済産業情報

SNSでマーケティング、B2B企業でも重要に

この記事の要約

企業向けの製品・サービスを提供するB2B企業でも、ソーシャルメディアをマーケティングツールとして重視する傾向が高まっている。産業通信全国連合会(BVIK)が機械・設備などの投資財メーカー約100社を対象に実施したアンケー […]

企業向けの製品・サービスを提供するB2B企業でも、ソーシャルメディアをマーケティングツールとして重視する傾向が高まっている。産業通信全国連合会(BVIK)が機械・設備などの投資財メーカー約100社を対象に実施したアンケート調査によると、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)をマーケティングに「すでに活用している」との回答は46%に達した。今後導入を予定している企業も32%に上り、関心の高さがみてとれる。24日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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マーケティングに利用しているオンラインメディア(複数回答)は、「自社ホームページ」が99%でほぼ全社が活用している。2位以下は「ネット上の動画やアニメーション」(64%)、「インターネットプラットフォーム」(59%)、「検索エンジン広告」「バナー広告」(いずれも49%)、「SNS」(46%)、「自社販売サイト」(22%)、「フォーラム/ブログ」(17%)の順だった。

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SNS活用で大きな成果を上げているのはボトリング・包装機械の世界最大手メーカーKronesだ。同社はブログのほか、ユーチューブ、グーグルプラス(コンテンツ共有)、フェイスブック、Xing(ビジネス向けSNS)、ツイッター、Instagram(ビデオ投稿)、Pinterest(画像SNS)などにプレゼンスを持ち、フェイスブックページへのアクセス数は1日15万人に上るという。

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投資財は製品/サービス単価が高く、SNSが購入決定の決め手になることはほとんどない。Kronesの担当者は、SNS活用の意義は「製品を売ることでなく、顧客との対話を促進することにある」と明言する。IBMの関係者も「顧客が営業・販売部門にコンタクトをとってくれば、その時点で買う買わないの決定は7割方決まっている」と述べ、取引につながる環境を整えることの重要性を指摘する。

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