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2013/11/6

企業情報

Wolfkran AG―事業の国際化推進―

この記事の要約

中堅クレーンメーカーの独Wolfkran(ハイルブロン)が事業の国際化を推し進めている。ペーター・シーファー社長への取材をもとに1日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。\ Wolfkranは1854年創業の老 […]

中堅クレーンメーカーの独Wolfkran(ハイルブロン)が事業の国際化を推し進めている。ペーター・シーファー社長への取材をもとに1日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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Wolfkranは1854年創業の老舗企業で、シーファー社長は2005年、機械・商用車大手のMANと共同で買収。今年9月からは単独のオーナーとなった。

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同社長は買収後から事業の国際化を推進し、昨年はドイツ本国と持ち株会社のあるスイスの売上比率が50%強まで低下した。売上高は昨年が8,700万ユーロで、今年は1億ユーロに拡大する見通しだ。

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売上成長には中東事業が大きく貢献している。同社長によると、欧州での受注が1件当たり100万~300万ユーロにとどまるのに対し、サウジアラビアでは2,000万ユーロの取引が成立したという。具体的な計画はないものの、将来的には国外生産に踏み切ることも視野に入れている。

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中国市場に進出する考えはない。「同国にはほとんどすべての村にクレーンメーカーがあり、品質も重視されていない」(同社長)ためだ。

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