ソーラー発電プロジェクト事業者の独Wirsol Solar(ヴァークホイゼル)はこのほど、会社更生手続きの適用をカールスルーエ区裁判所に申請したと発表した。協調融資の延長を融資銀行団に要請したが、協議がまとまらなかったため。今後は投資家を模索して事業資金を確保したい考えだ。
\ソーラー発電向けの助成金が主力市場のドイツで大幅に削減されたことで、同社の業績は悪化。特に、発電容量10メガワット以上のメガソーラーが助成の対象から外されたことは痛手となった。『ハンデルスブラット』紙によると、ソーラー発電の新設市場規模は昨年の76ギガワットから今年は半分以下に縮小する見通しだ。
\こうした現状を受け同社は国外事業を強化する方針で、日本、英国、ブラジルでの受注獲得を模索している。ただ、国外のメガソーラープロジェクトには巨額の資金が必要なため現在、投資家と出資交渉を進めているという。同社の株式はその過半数を創業者であるマルクス・ヴィルト取締役とハンス・ヴィルト監査役が保有、残りは従業員が持っている。
\2012年の売上高は2億9,200万ユーロで、営業利益(EBIT)およそ1,700万ユーロを計上した。
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