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2013/11/6

経済産業情報

乗用車新車登録、10月は2.3%増に 「来年は市場回復」=専門家

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2013年10月の乗用車新車登録台数は26万5,441台で、前年同月を2.3%上回った。増加は7月以来で3カ月ぶり。先月時点で「自動車市場の弱含み局面は終わっていない」と指摘してい […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2013年10月の乗用車新車登録台数は26万5,441台で、前年同月を2.3%上回った。増加は7月以来で3カ月ぶり。先月時点で「自動車市場の弱含み局面は終わっていない」と指摘していたデュースブルク・エッセン大学自動車研究センター(CAR)のフェルディナント・ドゥーデンフェファー所長は同日ロイター通信に、「独自動車市場が来年、回復することをすべての指標が示している」との見方を示した。1~9月の乗用車新車登録台数は248万2,460台で、前年同期を5.2%下回った。

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9月の新車登録で伸び率が最も大きかったブランドはマツダで、56.1%増の3,218台を記録した。これにジャガー(39.7%増の320台)、シュコダ(36.9%増の1万5,199台)、ジープ(34.3%増の716台)が続いた。

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ドイツ車ではポルシェ(24.2%増の1,809台)とオペル(12.1%増の1万7,670台)が2ケタ台の伸びを示し、ミニ(9.3%増の2,858台)、BMW(3.1%増の1万9,656台)、フォルクスワーゲン(1.9%増の6万1,816台)、メルセデス(1.1%増の2万4,404台)も前年同月を上回った。フォードは0.5%減の1万9,713台、スマートは2.7%減の2,579台、アウディは7.6%減の2万2,476台だった。

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マツダ以外の日本車は日産(16.3%増の5,973台)とトヨタ(15.5%増の6,844台)スズキ(7.6%増の2,679台)が増加。レクサス(7.8%減の153台)、三菱(19.3%減の1,483台)、ホンダ(26.7%減の1,827台)、スバル(35.5%減の353台)は減少した。

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日本車以外の主な輸入車で増加したのはセアト(24.3%増の7,622台)、ランドローバー(8.5%増の1,033台)、現代(5.2%増の8,481台)の3ブランド。ルノー(4.2%減の8,618台)、ダチア(6.0%減の3,963台)、起亜(7.9%減の4,452台)、シボレー(9.8%減の1,877台)、フィアット(12.9%減の5,151台)、シトロエン(14.8%減の4,167台)、ボルボ(16.6%減の2,306台)、プジョー(21.4%減の4,685台)は落ち込んだ。

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輸入車のなかでシェアが最も大きかったのはシュコダで5.7%に達した。2位はルノーと現代でそれぞれ3.2%。日本車はトヨタの2.6%が最高で、これに日産(2.3%)、マツダ(1.2%)が続いた。

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部門別ではユーティリティの伸び率が15.2%で最も大きく、これに大型車(14.5%)、SUV(11.6%)が続いた。オフロード車は7.7%減少した。

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新車に占めるガソリン車の割合は49.6%で、前月の51.0%から1.4ポイント低下した。ディーゼル車は前月の47.4%から48.4%へと1.0ポイント増加している。数は少ないものの電気自動車(EV)は前年同月比168.7%増の978台へと急拡大。ハイブリッド車も同23.2%増加した。

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新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は前年同月を平均4.2%下回った。

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