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2013/11/6

経済産業情報

ターボチャージャーでドイツ勢が日米企業追撃

この記事の要約

ドイツの自動車部品大手がターボチャージャー市場で先行する米国、日本メーカーを追い上げる計画だ。世界的に需要が大幅に拡大すると予想されるためで、ボッシュはマーレと提携。コンチネンタルとシェフラーも共同で取り組んでいる。5日 […]

ドイツの自動車部品大手がターボチャージャー市場で先行する米国、日本メーカーを追い上げる計画だ。世界的に需要が大幅に拡大すると予想されるためで、ボッシュはマーレと提携。コンチネンタルとシェフラーも共同で取り組んでいる。5日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。

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ターボチャージャーはエンジンの熱効率を高める過給機。1990年代半ばにディーゼル車への搭載が増えたが、ドイツ勢はこの動きに完全に乗り遅れた。最近はガソリン車に搭載する動きが強まっているため、これを機に巻き返す意向だ。

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ボッシュとマーレは2008年、折半出資の合弁会社Bosch Mahle Turbo Systemsを設立し、12年に量産を開始した。今年は9月までに50万基を生産。来年は85万基に引き上げ、15年には240万基、20年には350万基に拡大することを目指している。コンチネンタルとシェフラーも年産300万基が目標だ。

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Bosch Mahleの予測によると、世界の自動車生産台数は20年に1億1,000万台を超え、そのうち45%がターボチャージャーを搭載。ターボチャージャーの世界需要は現在の2,500万基から5,000万基へと倍増する。

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同社は20年の欧州市場シェアで15%を獲得し、三菱重工とIHIを抜いて3位に躍り出る計画。現在は米ハネウェル傘下のギャレットが1位(シェア35%超)で、2位には米ボルグワーナー(同25~30%)が付けている。

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