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2013/11/27

企業情報

Bayer AG―ノルウェー同業AlgetaにTOB―

この記事の要約

製薬大手の独Bayerがノルウェーの同業Algetaを買収する意向だ。Algetaが26日付のプレスリリースで明らかにしたもので、Algetaに対し株式公開買い付け(TOB)の暫定提案を行った。Algetaによると、協議 […]

製薬大手の独Bayerがノルウェーの同業Algetaを買収する意向だ。Algetaが26日付のプレスリリースで明らかにしたもので、Algetaに対し株式公開買い付け(TOB)の暫定提案を行った。Algetaによると、協議は初期段階にあり、買収が実現するかは現時点で定かでないという。

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BayerはAlgetaを1株当たり336クローネ(約40ユーロ)で買収する考え。これは25日の終値を27%上回る水準で、全株式を取得するとTOB総額は約18億ユーロに上る。買収によりがん治療薬事業を強化する狙いだ。

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同TOB報道を受け、Algetaの株価は30%以上上昇した。USBのアナリストによると、Bayerの提示額は低すぎるため、市場はTOB価格の引き上げを見込んでいるという。

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両社は前立腺がん治療薬「Xofigo」事業で2009年から提携している。同薬は骨移転した前立腺がんの治療薬で、米国ではすでに販売。欧州でも販売許可が下りている。

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販売は米国でのみ共同で実施。それ以外の地域はBayerが引き受け、Algetaは売り上げの一定比率を受け取る。Xofigoは年商10億ユーロ超のいわゆる「ブロックバスター」に発展する可能性を秘めている。

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Algetaは従業員数が175人で、米国に販売子会社を持つ。今年第3四半期の売上高は5,500万クローネで、前年同期の6,000万クローネから減少。最終損益は研究開発費の拡大と米販売網の構築コストがかさみ、赤字幅が3,900万クローネから9,800万クローネに膨らんだ。トリウム227をベースとしたがん治療薬の開発も進めており、来年には臨床試験を開始できる見通し。

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