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2013/11/27

経済産業情報

電気ヘリコプターでデモ飛行、プロペラ18基搭載

この記事の要約

電動プロペラ18基で飛行する新タイプのヘリコプターをドイツの新興企業e-voloが20日、本社所在地カールスルーエで公開した。3年後にも量産を開始する意向だ。\ 「Volocopter」と命名された同ヘリは2人乗りで、重 […]

電動プロペラ18基で飛行する新タイプのヘリコプターをドイツの新興企業e-voloが20日、本社所在地カールスルーエで公開した。3年後にも量産を開始する意向だ。

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「Volocopter」と命名された同ヘリは2人乗りで、重量は450キログラム。そのうちバッテリーが100キロを占める。プロペラはコックピット上部にある炭素繊維製の円形構造物にすべて取り付けられている。

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電力で駆動するため、従来のヘリコプターに比べて環境に優しく騒音も少ない。また、プロペラの数が多いため、仮にプロペラ数基が動かなくなっても飛行を継続できる。最悪の場合はパラシュートを使い、機材を安全に着地させることができる。

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航続時間は20分で、縦方向に進むだけなら30分間、飛行できる。20日のテスト飛行では無人機に大人1人に相当する重量の砂袋を乗せて無線操作で稼働させた。有人飛行テストは来春に行う予定だ。

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市場投入は航続時間が45分に伸びた後で実施する考え。交通渋滞に悩まされる大都市の「空のタクシー」としての利用などを念頭に置いている。販売価格は25万ユーロを見込む。

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e-voloは昨年、リンドバーグ・イノベーション賞を受賞した。開発プロジェクトには連邦経済省が200万ユーロの資金支援を行っている。

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