欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/12/11

経済産業情報

使用済み大容量充電池は別ボックスで回収へ

この記事の要約

ノートパソコンやスマートフォン、コードレス電動工具などで使用されている大容量充電池を通常の電池とは区別して回収するルールが来年から導入される。ポータブル電子機器の普及にともない廃棄される大容量充電池の数が増え続けているこ […]

ノートパソコンやスマートフォン、コードレス電動工具などで使用されている大容量充電池を通常の電池とは区別して回収するルールが来年から導入される。ポータブル電子機器の普及にともない廃棄される大容量充電池の数が増え続けていることへの対策で、家電販売店などに大容量電池専用の回収ボックス(黄色)を設置する。単1~単6、9V、ボタン電池など容量の小さい乾電池・充電池は従来通り緑色のボックスで回収する。

\

ドイツでは1998年に制定された電池政令(Batterieverordnung)で、乾電池の分別回収が義務づけられた。回収・リサイクルなどの業務は、同政令の施行に伴い産業界が共同設立した電池共同回収システム財団(GRSバッテリー)が引き受けている。

\

2009年には電池政令に代わり、欧州連合(EU)の電池指令を国内法に転換した電池法(BattG)が施行。同法では使用済み電池回収率として2012年までに35%、16年までに45%の目標が設定されているが、GRSバッテリーによると、2011年に初めて45%の目標を達成。12年も44%とほぼ目標水準を維持している。12年にGRSが回収した電池は1万4,511トンで、内訳は一次電池が69%、二次電池が37%だった。

\

GRSは大容量充電池のうち、落下などによって破損したバッテリーを専用に回収するボックス(赤色)も14年中に設置する計画。

\