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2013/12/18

総合 - ドイツ経済ニュース

ヘッセン州で中道右派・緑の党政権が誕生へ

この記事の要約

中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)と環境政党・緑の党が独中西部のヘッセン州で連立政権を樹立する。同州の両党代表が17日、3週間の交渉の末に合意した。都市州以外で両党が連立を組むのは今回が初めて。CDUと緑の党は今後、 […]

中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)と環境政党・緑の党が独中西部のヘッセン州で連立政権を樹立する。同州の両党代表が17日、3週間の交渉の末に合意した。都市州以外で両党が連立を組むのは今回が初めて。CDUと緑の党は今後、それぞれ党内の承認手続きを経て、年明けに新政権を樹立する予定だ。

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同州では9月下旬に州議会選挙が行われた。最大与党のCDUは得票率を伸ばしたものの、ジュニアパートナーの自由民主党(FDP)が議席を大量に喪失したため、中道左派の緑の党ないし社会民主党(SPD)との連立を模索。緑の党との連立は難しいとみられていたものの、これまで両党が激しく対立してきたフランクフルト空港の深夜騒音問題などで合意が成立したため、今回の政権合意に至った。同空港の深夜発着禁止時間は現在の6時間(23時~5時)から7時間(23時~6時)に延長される。

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ヘッセンは緑の党が初めて政権を担った州。当時(1980年代)の連立先だったSPDとは1998に連邦レベルでも連立政権(シュレーダー政権)を樹立した。今回CDUとの連立が成立することで、今後は連邦レベルでもCDUと緑の党が連立を組みやすい環境が整えられそうだ。

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