現代自動車は欧州市場シェアを2020年までに、13年の3.5%(見通し)から5%に拡大する計画だ。欧州事業統括会社のアラン・ラッシュフォース社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。
\同社は仏伊メーカーのほか、日本メーカーからも顧客を奪って急速に成長している。今年は欧州販売台数が43万台となり、市場シェアは5年前の2倍に拡大する見通しだ。今後は新たに獲得した顧客を同社ブランドにつなぎとめるため、金融サービスを拡充していく。
\欧州では欧州連合(EU)の排ガス規制強化や消費者の可処分所得の減少、高齢化の進展を受けて小型車需要が今後、一段と高まるとみられる。現代自はこうした事情を踏まえ、スモールカー「i10」の欧州販売を強化。11月には生産拠点をインドからトルコに移管した。
\同社の欧州完成車工場はトルコのイズムットとチェコのノショヴィツェにある。生産能力はそれぞれ20万台、30万台。部品調達コストは年35億ユーロで、その4分の3を欧州製品が占める。
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