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2014/1/15

経済産業情報

13年は発電量がやや減少、石炭は6%以上増加

この記事の要約

エネルギー関連の統計データを収集・作成する民間団体AGEBがこのほど発表した2013年の国内発電量(暫定値)は629.0テラワット時(TWh)で、前年(629.8TWh)をわずかに下回った。エネルギー源別では、厳しい寒波 […]

エネルギー関連の統計データを収集・作成する民間団体AGEBがこのほど発表した2013年の国内発電量(暫定値)は629.0テラワット時(TWh)で、前年(629.8TWh)をわずかに下回った。エネルギー源別では、厳しい寒波と電力価格下落を背景に発電コストの安い石炭・褐炭による発電が増加。石炭は前年比6.4%増の124TWhと大きく伸び、発電シェアは18.5%から19.7%に拡大した。褐炭は同0.8%増の162.0TWhで、シェアは25.8%に達した。

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一方、原子力は政府の原発廃止政策を受けて99.5TWh から97.0TWhに減少。天然ガスも石炭・褐炭に比べて燃料価格が高いことなどがネックとなり76.4TWhから13.6%減の66TWhに落ち込んだ。

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再生可能エネルギーは前年比2.5%の147.1TWhに拡大し、発電量に占めるシェアは23.4%となった。発電量が大きく伸びたのはバイオマス(7.3%増の42.6TWh)と太陽光(7.2%増の28.3TWh)。規模は小さいものの家庭生ごみ・食品廃棄物も4%増の5.2TWhに拡大した。風力は1.8%減の49.8TWh、水力は2.8%減の21.2TWhだった。

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石炭・褐炭の発電量は増えたものの、発電燃料として使用する量は減少した。エネルギー効率が改善しているためで、『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、褐炭の消費量とCO2排出量はともに前年比で2%減少したという。

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