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2014/1/22

経済産業情報

サノフィとフラウンホーファーが抗生物質共同開発へ

この記事の要約

製薬大手の仏サノフィと独フラウンホーファー分子生物学・応用生態学研究所(IME)は15日、抗生物質などの共同研究センターを設立すると発表した。抗生物質をめぐっては耐性菌が増え、新たな製品の開発が緊急課題となっており、両者 […]

製薬大手の仏サノフィと独フラウンホーファー分子生物学・応用生態学研究所(IME)は15日、抗生物質などの共同研究センターを設立すると発表した。抗生物質をめぐっては耐性菌が増え、新たな製品の開発が緊急課題となっており、両者は互いの資源を活用して研究開発に取り組む。

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研究センターはフランクフルトのヘキスト工業団地にあるサノフィの事業拠点内に設置。最大18人体制でスタートする。2017年には、ギーセンに建設するフラウンホーファーの研究施設に移転する。

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『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、サノフィは同社が持つ15万種類以上の菌類、細菌、寄生虫から得られた天然物質を持ち寄る。同社がこれらの物質を外部の研究機関に提供するのは今回が初めてという。

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研究センターでは特に抗生物質の開発に注力。研究・開発で得られたヒト・家畜向けの有効物質についてはサノフィが独占的な使用権を持つ。IMEは農薬・素材分野の成果を利用できる。

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抗生物質の開発に向けては英グラク・ソスミスクライン、英アストラゼネカ、米Janssen、スイスのBasileaの4社もコンソーシアム「New Drugs for Bad Bugs」を設立している。

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