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2014/1/22

経済産業情報

家具見本市、「カラフル」などがキーワードに

この記事の要約

世界最大の家具見本市「imm cologne」が13~19日の7日間、ケルンで開催された。65回目となった今回は50カ国から1,100社余りが出展。「グローバル・ライフスタイル」「プライム」「コンフォート」「スマート」な […]

世界最大の家具見本市「imm cologne」が13~19日の7日間、ケルンで開催された。65回目となった今回は50カ国から1,100社余りが出展。「グローバル・ライフスタイル」「プライム」「コンフォート」「スマート」など10の部門に分かれて新製品やデザインコンセプトが紹介された。期間中の来場者は12万人に上った。

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今年の見本市でキーワードとなったトレンドは「カラフル」「ふかふか・ソフト(な座り心地)」「ナチュラル」の3つ。また、LEDライトで食器を照らし優しい明るさのムードを演出する食器棚など、「居心地の良い、くつろぎの空間としての住まい」を演出する家具やデザインにも大きな関心が寄せられた。この点についてimm Cologneの広報担当者は、「ワーク・ライフ・バランスは変わりつつある。多くの人にとっては、いい仕事について高い収入を得ることが依然として重要な一方、余暇の過ごし方も重要性が高まっている。余暇をどこでどう過ごすかはステータスシンボルになっており、余暇の大半を過ごす自宅に意識や関心が向くのは当然の流れ」と説明する。カラフルな家具についても「来訪者の目を引くポイントカラー」としての役割が重視され、引き出しなど家具の一部分、あるいは部屋の中の1つの家具だけを目立つ色にするのがトレンドという。

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過去3年間、成長が続いていた独家具市場だが、独家具製造業連盟(VDM)がimm開催に合わせて発表したデータによると、2013年の売上高は前年比で3.5%減少した。業界関係者は原因の1つとして、家具小売店の商品ディスプレーが魅力に乏しく、消費者の購買意欲をかきたてないことがあると指摘。小売側に改善を求めた。

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