ドイツ連邦統計局が28日発表した2013年の輸入物価指数は前年比で2.6%減少した。同指数の低下は金融危機の影響で国内総生産(GDP)が戦後最大のマイナス成長となった09年以来で4年ぶり。エネルギー価格が7.0%下がり、全体が強く押し下げられた。原油と石油製品を除いたベースでは低下幅が2.0%にとどまった。
\原油価格は6.2%下がり、石油製品と天然ガスもそれぞれ6.9%、7.4%低下した。
\原料価格の下落も鮮明で、鉱石は6.5%低下。非鉄金属鉱石は低下幅が11.9%に上った。鉄鉱石は2.5%減だった。
\鉱石価格が安くなったことで、金属の価格も低下。粗鉄・鉄鋼・鉄合金は6.9%、非鉄金属は8.5%下がった。粗ニッケルと粗銅はそれぞれ15.7%減、10.5%減と下落幅が2ケタ台に上っている。アルミナは4.6%減。
\農作物ではコーヒー生豆が前年に高騰した反動で27.7%低下し、穀物も5.5%下がった。一方、牛乳・乳製品は7.5%上昇。じゃがいもとじゃがいも加工品もそれぞれ11.3%、15.1%上がった。
\13年の輸出物価は0.6%減で、こちらも4年ぶりに下落した。
\一方、13年12月の輸入物価指数は前年同月比2.3%減となり、12カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギーが5.0%下落。原油と石油製品を除いたベースでは下落幅が2.1%だった。エネルギー以外で低下率が大きかったのは非鉄金属鉱石(15.5%)、非鉄金属(13.7%)、粗鉄・鉄鋼・鉄合金(5.4%)。鉄鉱石は10.6%上昇した。
\12月の輸入物価は前月比では0.1%低下し、2カ月ぶりに落ち込んだ。
\12月の輸出物価指数は前年同月比が1.0%減、前月比が0.1%減だった。
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