欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/1/29

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価が4年ぶりに下落、13年は-2.6%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が28日発表した2013年の輸入物価指数は前年比で2.6%減少した。同指数の低下は金融危機の影響で国内総生産(GDP)が戦後最大のマイナス成長となった09年以来で4年ぶり。エネルギー価格が7.0%下がり、 […]

ドイツ連邦統計局が28日発表した2013年の輸入物価指数は前年比で2.6%減少した。同指数の低下は金融危機の影響で国内総生産(GDP)が戦後最大のマイナス成長となった09年以来で4年ぶり。エネルギー価格が7.0%下がり、全体が強く押し下げられた。原油と石油製品を除いたベースでは低下幅が2.0%にとどまった。

\

原油価格は6.2%下がり、石油製品と天然ガスもそれぞれ6.9%、7.4%低下した。

\

原料価格の下落も鮮明で、鉱石は6.5%低下。非鉄金属鉱石は低下幅が11.9%に上った。鉄鉱石は2.5%減だった。

\

鉱石価格が安くなったことで、金属の価格も低下。粗鉄・鉄鋼・鉄合金は6.9%、非鉄金属は8.5%下がった。粗ニッケルと粗銅はそれぞれ15.7%減、10.5%減と下落幅が2ケタ台に上っている。アルミナは4.6%減。

\

農作物ではコーヒー生豆が前年に高騰した反動で27.7%低下し、穀物も5.5%下がった。一方、牛乳・乳製品は7.5%上昇。じゃがいもとじゃがいも加工品もそれぞれ11.3%、15.1%上がった。

\

13年の輸出物価は0.6%減で、こちらも4年ぶりに下落した。

\

一方、13年12月の輸入物価指数は前年同月比2.3%減となり、12カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギーが5.0%下落。原油と石油製品を除いたベースでは下落幅が2.1%だった。エネルギー以外で低下率が大きかったのは非鉄金属鉱石(15.5%)、非鉄金属(13.7%)、粗鉄・鉄鋼・鉄合金(5.4%)。鉄鉱石は10.6%上昇した。

\

12月の輸入物価は前月比では0.1%低下し、2カ月ぶりに落ち込んだ。

\

12月の輸出物価指数は前年同月比が1.0%減、前月比が0.1%減だった。

\