独連邦カルテル庁は1月30日、ドイツ鉄道(DB)が鉄道チケットの販売で独占的な地位を濫用している疑いがあるとして、捜査を開始したことを明らかにした。競合企業からの訴えを受けた措置で、カルテル庁のアンドレアス・ムント長官は「チケット販売で競争が機能することは鉄道分野の競争にとって必要不可欠だ」との認識を示した。
\DBは競合鉄道会社のチケット販売を不当に拒否したり制限したりしている疑いを持たれている。カルテル庁は捜査のなかで◇競合企業がDBの駅でなぜ長距離列車のチケットを販売できないのか◇DBが競合各社から受け取る販売代行手数料の価格差は法的にみてどの程度まで許容されるのか――などを調べて行く。
\DBはこれに対し、◇競合企業はDBの駅構内のスペースを借り受けて自らチケットを販売できる◇チケットの販売ルートは競争戦略の重要な要素だ――として容疑を否認している。業界情報として31日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたところによると、DBが競合から徴収する販売手数料はチケット価格の10~20%に上るという。
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