市場調査機関のGfKなどが5日発表した2014年独ブランドランキング「Best Brands」で、Nivea（スキンケア）が製品ブランド部門で1位に選ばれた。2位はLego（玩具）、3位はBose（オーディオ機器）で、日本メーカーではキヤノンが5位に食い込んだ。
Best Brands調査はGfK、広告代理店Serviceplan、メディアマーケティング会社Seven One Mediaなどが毎年、共同で実施している。販売量・売上高、企業活動、認知度、イメージ、信頼度、利用度といった統計的な指標のほか、ドイツ人消費者を対象とする聞き取り調査の結果も踏まえてブランド力を算出。企業ブランドでは今回、国際的に事業を展開する独企業について、主要輸出先であるブラジル、米国、フランス、ロシア、中国でも同様のアンケート調査を行い、ランキングをはじき出した。
各部門の1位は、成長ブランド部門がCaptain Morgan（ラム酒）、独国際企業部門がBMWだった。高級コスメブランドを対象に社長・重役クラスが行った人気投票（特別賞）では、シャネルがトップとなり、2位はクリスチャンディオールだった。カネボウは4位、資生堂も10位にランクインしている。ドイツブランドはトップテンに入っていない。
今回から新たに、主要輸出先国の1カ国を対象に同国内市場でのブランド力の調査も開始した。第1回目の市場となったのは中国で、企業ブランドのトップはアップル、製品ブランドのトップはMaster Kong（康師傅：食品）だった。
