墺不動産大手Immofinanz(ウィーン)が住宅不動産子会社Buwogの新規株式公開(IPO)を計画している。上場は地元ウィーンのほか、ワルシャワとフランクフルトで実施。フランクフルト市場ではDAX(ドイツ株価指数)に次ぐ株価指数であるMDAX入りを目指す。エドゥアルト・ツェーントナー社長が13日、明らかにした。
BuwogのIPOは4月末に実施する予定で、当初は51%を放出する。Buwogがドイツ事業を強化するのに対し、Immofinanzは東欧事業に特化する方針のため、残り49%についても数年後に放出する考えだ。Buwogの純資産総額(NAV)は現在16億ユーロに上る。
3月14日に株主総会を開き、BuwogのIPO計画の承認を求める。株主には配当の代わりにImmofinanz20株につきBuwog株1株を無料で提供する方針だ。
ImmofinanzはBuwogのIPOに向けて利回りの高い不動産をドイツで買い集めており、12日には独北部の住居用不動産1万8,000件をDeutsche Bankなどから約9億ユーロで取得することを明らかにした。