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2014/3/5

総合 - ドイツ経済ニュース

2月インフレ率1.2%に低下、10年8月以来の低水準に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が2月27日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比の上昇率が1.2%にとどまり、2カ月連続で低下した。上げ幅は2010年8月以来の低水準。エネルギー価格が2.7%低下したことが響いた。欧州中央 […]

ドイツ連邦統計局が2月27日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比の上昇率が1.2%にとどまり、2カ月連続で低下した。上げ幅は2010年8月以来の低水準。エネルギー価格が2.7%低下したことが響いた。欧州中央銀行(ECB)は2%弱のインフレ率を適正としている。

下落幅が特に大きかったエネルギー源は灯油で、約9%に達した。暖冬で暖房需要が鈍ったことが背景にある。自動車燃料も下げ幅が大きく、ノルトライン・ヴェストファーレン州では6.5%に上った。

一方、食料品の価格はこれまでに引き続き上昇率が高く、2月は3.5%を記録した。

前月比の物価変動率はプラス0.5%だった。

欧州連合(EU)基準の物価上昇率は前年同月比が1.0%、前月比が0.5%だった。

ユーロ圏ではデフレ突入懸念が出ている。ベーレンベルク銀行のエコノミストはユーロ圏最大の経済規模を誇るドイツのインフレ率が一段と下がったことを受けてロイター通信に、「(ECBが)利下げに踏み切る公算が高まった」との見方を示した。ECBは金利政策などを協議する定例政策理事会を6日に開催する。