現代自動車はドイツで知名度を向上させる意向だ。知名度の低さが販売拡大の障害になっているためで、広告活動や販売網を強化していく。現地法人のマルクス・シュリンク社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。
ドイツの乗用車登録台数が昨年、前年比4.2%減となるなかで、現代は0.7%拡大。シェアを0.2ポイント増の3.4%に伸ばし、輸入車ではVolkswwagen(VW)子会社Skoda(5.4%)に次ぐ2位につけた。
だが、ドイツ販売の伸び率は11年の17%、12年の16%を大幅に下回る。同社は現代ブランドを知るドイツ人が全体の2割にとどまることに問題があると判断。知名度の引き上げを重点課題に設定した。
広告では特にプロサッカーの分野に注力する。また、ドイツの販売網に関しては、代理店がこれまで潜在的な顧客の目につきにくい場所にあったことを反省。今後は適切な場所に設置するようにしていく。今年は20カ所に新設し、フランクフルトには旗艦店をオープンする予定だ。
同社はこうした措置を通してドイツ市場シェアを16年末までに4%に引き上げるとしている。