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2014/3/5

企業情報

Lanxess AG―最終赤字に転落―

この記事の要約

化学大手の独Lanxess(ケルン)が2月26日発表した2013年12月期暫定決算の最終損益は1億5,900万ユーロの赤字となり、前期の黒字(5億800万ユーロ)から大幅に悪化した。過剰生産能力と原料・エネルギー価格の上 […]

化学大手の独Lanxess(ケルン)が2月26日発表した2013年12月期暫定決算の最終損益は1億5,900万ユーロの赤字となり、前期の黒字(5億800万ユーロ)から大幅に悪化した。過剰生産能力と原料・エネルギー価格の上昇を受けて第4四半期に評価損2億5,700万ユーロを計上したことが響いた。営業利益(EBITDA、特別費を除く)は39.9%減の7億3,500万ユーロ、売上高は8.7%減の83億ユーロだった。14年12月期はEBITDA(特別費を除く)がやや改善すると予想している。

Lanxessは世界最大の合成ゴムメーカーで、顧客産業である自動車の低迷が業績を直撃した格好だ。売り上げに占める自動車産業向け事業の割合は約40%に上る。

同社は昨年9月、業績不振を受けてコスト削減計画を発表。人員整理などを通して2015年から年間コストを1億ユーロ圧縮する方針を打ち出した。また、今年1月の監査役会ではアクセル・ハイトマン社長を2月末付で解任することを全会一致で決議した。