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2014/3/5

企業情報

Beiersdorf AG―インドに工場―

この記事の要約

コスメティック用品大手の独Beiersdorf(ハンブルク)は4日の決算発表で、インドに工場を建設する計画を明らかにした。同国で中間層が増え、クリームやデオドラントなどの需要が増えているため。現地通貨ルピーが下落すると大 […]

コスメティック用品大手の独Beiersdorf(ハンブルク)は4日の決算発表で、インドに工場を建設する計画を明らかにした。同国で中間層が増え、クリームやデオドラントなどの需要が増えているため。現地通貨ルピーが下落すると大きな痛手を受けることもあり、輸出から現地生産に切り替える。

2013年12月期の最終利益は前期比19.6%増の5億4,300万ユーロに拡大した。新興国事業の強化戦略と欧州事業の改善が大きく寄与。営業利益(EBITベース、特別要因を除く)も10.7%増の8億1,400万ユーロと好調だった。

売上高は61億4,100万ユーロで、1.7%の伸びにとどまった。為替差損が響いた格好で、為替の影響を除いたベースでは伸び率が7.2%に上った。売り上げに占める新興国事業の割合は初めて50%を超えた。

業績を部門別でみると、主力のコスメティック部門は売上高が1.1%増の51億300万ユーロで、売上高営業利益率(特別要因を除いたEBITベース)は前期の12.0%から12.5%に上昇した。接着剤部門Tesaは売上高が4.7%増の10億3,800万ユーロ。売上高営業利益率(同)は13.0%から16.9%へと大きく上昇した。

14年12月期は定率為替ベースの売上成長率で4~6%を予想。売上高営業利益率もやや上昇するとみている。