独プライベートエクイティ・ベンチャーキャピタル協会(BVK)が2月下旬に発表したドイツのプライベート・エクイティ(PE)市場動向によると、2013年のPE投資額は前年比29%減の46億7,800万ユーロに落ち込んだ。前年は下半期に大型案件が集中しておりその反動が出た格好。投資対象となった企業数は1,288社で横ばいを保った。BVKは昨年末の新政権発足を待って案件を先延ばしした投資家もいるとみており、14年には再び投資が上向くと予想している。
PE投資を種類別でみると、買収は35億ユーロで、前年(52億7,000万ユーロ)3分の2の水準に縮小。案件数は116件から86件に落ち込んだ。中小企業向け少数出資(グロース、リプレースメント、ターンアラウンド)の総額も7億9,200万ユーロから4億1,400万ユーロに減少した。一方、ベンチャーキャピタルは新規出資先の企業数が780社から723社に減少したものの、投資額は5億6,700万ユーロから6億7,300万ユーロに拡大した。