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2014/3/26

企業情報

Karstadt Warenhaus GmbH―業績が一段と悪化―

この記事の要約

独デパート大手Karstadt(エッセン)の業績がこれまで以上に悪化しているもようだ。監査役会に提出された最新の決算データをもとに『マネージャー・マガチィン』誌が報じた。 それによると、2013年9月通期の最終損益は1億 […]

独デパート大手Karstadt(エッセン)の業績がこれまで以上に悪化しているもようだ。監査役会に提出された最新の決算データをもとに『マネージャー・マガチィン』誌が報じた。

それによると、2013年9月通期の最終損益は1億2,700万ユーロの赤字だった。赤字幅は前期の1億5,800万ユーロから縮小したものの、前期は人員削減に伴い1億1,700万ユーロの特損を計上しており、この要因を除くと13年9月期は一段と悪化している。同誌は不適切な調達戦略が業績不振の最大の原因と指摘する。売上高も前期の29億ユーロ強から約27億ユーロに後退した。

14年9月期も1億ユーロのケタ台の最終赤字を計上するもようだ。「Karstadt」商標権の使用料としてオーナーのニコラス・ベルグラン氏が同社から受け取る金額が引き上げられたことも業績不振につながる。同使用料は今期から売上高の0.5%に引き上げられており、同氏には1,100万ユーロの収入が入る見通しという。