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2014/3/26

企業情報

Deutsche Telekom AG―IT部門で国内従業員の6人に1人を削減へ―

この記事の要約

Deutsche Telekom(ボン)のITサービス部門T-Systemsが国内従業員の6分の1に当たる4,900人を削減する。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が18日付で報じ、同社が追認した。将来性の高い分野に経 […]

Deutsche Telekom(ボン)のITサービス部門T-Systemsが国内従業員の6分の1に当たる4,900人を削減する。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が18日付で報じ、同社が追認した。将来性の高い分野に経営資源を重点配分し収益力を強化する戦略に伴い、大規模な人員削減に踏み切る。

T-Systemsの従業員数は5万人強で、ドイツ国内はそのうち約2万9,000人を占める。人員整理の規模は今年が2,700人、来年が2,200人。経営上の理由による整理解雇は行わない意向で、削減はDeutsche Telekom内の他の部署への異動や早期退職、高齢者パートタイム制度の活用を通して進める。

T-Systemsはこれまで、大企業からのIT業務受託を主要事業としてきたが、同事業は競争が激しく、収益力が低下。T-Systemsの売上高営業利益率は1.1%と低迷している。このため今後は自動車ネットワーク化、医療、エネルギー、クラウド、インターネットセキュリティ事業を強化する意向だ。