ドイツ機械工業連盟(VDMA)のウルリヒ・アッカーマン氏(貿易問題担当)は19日ロイター通信に、クリミア自治共和国の併合手続きを進めるロシアに対し経済制裁措置を講じた場合、独機械業界は大きなしわ寄せを受けるとの見方を示した。「政治が(経済に)優先されるのは当然のことだ」としながらも、制裁の影響を十分に検討したうえで方針を決定するよう要請している。
ロシアは独機械業界にとって4番目に大きい輸出先国で、昨年は輸出額が約78億ユーロに上った。特に建設・建材機械、農業機械、物流機械、工作機械、食品機械の需要が大きい。
ロシアの機械輸入ではドイツ製品の額が最も大きく、これに中国、イタリア、米国が続いているという。