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2014/4/9

総合 - ドイツ経済ニュース

独製造業受注4カ月連続増加

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が4日発表した2014年2月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比0.6%増(暫定値)となり、4カ月連続で拡大した。国内とユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が好調で全体が押し上げら […]

ドイツ連邦経済省が4日発表した2014年2月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比0.6%増(暫定値)となり、4カ月連続で拡大した。国内とユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が好調で全体が押し上げられた格好。経済省は今回、同受注の昨年12月と今年1月の変動率を修正。12月については0.5%減から0.1%増に引き上げ、1月については1.2%増から0.1%増に下方修正した。

2月の国内受注は1.2%増加、ユーロ圏は同5.9%の伸びを記録した。ユーロ圏外は3.1%落ち込んだ。ユーロ圏の増加幅が大きいのは投資財の受注が12.2%増と大幅に伸びたため。

部門別でみると、中間財と投資財がそれぞれ1.2%、0.4%増加した。経済省は「景気の明るい兆しだ」としている。消費財は0.8%減少した。

大型受注による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみても、1~2月は前の期の13年11~12月に比べ実質0.7%増加した。経済省は今回の統計で各部門、地域別のデータを公表していないが、中間財、投資財、消費財の3部門すべてで前期を上回ったとしている。受注の拡大が続いているため、製造業生産は今後、増加傾向が続く見通しだ。