欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/4/9

経済産業情報

独自動車メーカーの中国依存強まる、28%を同市場で販売

この記事の要約

独自動車メーカーは中国市場の急成長を追い風に販売を順調に伸ばしているが、これに並行して同市場への依存度も深っており、各社はリスク回避策を模索する――。コンサルティング大手のアーンスト・アンド・ヤング(E&Y)の […]

独自動車メーカーは中国市場の急成長を追い風に販売を順調に伸ばしているが、これに並行して同市場への依存度も深っており、各社はリスク回避策を模索する――。コンサルティング大手のアーンスト・アンド・ヤング(E&Y)のレポートをもとにdpa通信が7日報じたもので、E&Yは独メーカーが今後、米国市場の開拓を強化するとの見方を示した。

独メーカーの自動車販売台数に占める中国市場の割合は過去5年間で12%から28%に拡大した。フォルクスワーゲン(VW)では3台に1台を占め、主力ブランドVWの乗用車に限ると2台に1台に上る。同国は2015年までに西欧を抜いて独メーカー最大の市場になる見通しだ。

中国依存のリスクを分散させるために独メーカーが米国販売を強化するのは◇中国に抜かれたとはいえ世界2位の市場で、依然として規模が大きい◇安定成長が期待できる◇独メーカーの販売に占める同市場の割合が10%程度と低い――ためだ。