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2014/4/16

企業情報

Boehringer Ingelheim Pharma GmbH & Co. KG―2ケタ台の営業増益に―

この記事の要約

独製薬2位のBoehringer Ingelheimが15日発表した2013年12月期決算の営業利益は21億1,400万ユーロとなり、前期比で14%増加した。特別費とユーロ高が大きな足かせになったものの、抗凝固剤「Pra […]

独製薬2位のBoehringer Ingelheimが15日発表した2013年12月期決算の営業利益は21億1,400万ユーロとなり、前期比で14%増加した。特別費とユーロ高が大きな足かせになったものの、抗凝固剤「Pradaxa」の販売好調とコスト削減が奏功。最終利益も7%増の13億2,400万ユーロに拡大した。

売上高は4%減の140億6,500万ユーロに後退した。ドルと円の対ユーロ交換レートが低下したことが響いた。

特別費は5億ユーロを超えた。独インゲルハイム本社工場で製品への異物混入が発覚し、米食品医薬品局(FDA)から改善を命じられたほか、FDAから生産工程の不備を指摘された米ベドホード工場の閉鎖を決定したことが大きなコスト要因となった。

同社製品で売上高が10億ユーロを超えたのはPradaxa、気管支拡張剤「Spiriva」、高血圧治療薬「Micardis」の3つだった。このうち売上高が伸びたのはPradaxaだけで、9%増の12億600万ユーロに上った。

今期は売上高で横ばい、営業利益で微増を見込む。売り上げが伸びないのはいくつかの製品で特許が失効するため。