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2014/4/16

企業情報

WMF AG―支店・物流拠点80カ所以上を閉鎖へ―

この記事の要約

キッチン用品メーカーのWMF(ガイスリンゲン)は14日の決算発表で、組織再編計画を発表した。今後予定する国外事業の強化の前に組織の無駄を省き、収益力を強化する考え。計50以上の支店と同30以上の物流拠点を閉鎖し、従業員6 […]

キッチン用品メーカーのWMF(ガイスリンゲン)は14日の決算発表で、組織再編計画を発表した。今後予定する国外事業の強化の前に組織の無駄を省き、収益力を強化する考え。計50以上の支店と同30以上の物流拠点を閉鎖し、従業員6,100人のうち最大390人を削減する。製品の種類を減らし、傘下ブランド(WMF、Alfi、Silit、Auerhahn)間の共食いにも歯止めをかける。コストを年3,000万ユーロ以上、圧縮する。

WMFの売上高に占める国外販売の割合は現在46%。同社はこれを80%に引き上げる意向で、特に中国市場に期待を寄せている。国外直営店の展開も検討中だ。

2013年通期の最終利益は2,530万ユーロで、前期の4,480万ユーロから44%減少した。低価格帯ブランド子会社Princessの売却で損失を出し、売り上げも減少したことが影響。営業利益(EBIT)は34%減の4,740万ユーロに落ち込んだ。売上高は1%減の10億2,730万ユーロ。Princessを除いたベースでは売り上げが2%増加した。14年は売り上げと利益が増加に転じるとみている。