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2014/4/16

経済産業情報

超伝導ケーブルの実証実験、RWEが実施へ

この記事の要約

電力大手の独RWEが超伝導ケーブルの実証実験を実施する。広報担当者の発言として10日付『ハンデルスブラット』紙が報じたもので、第2四半期中に開始する予定だ。 本社所在地エッセンの中心部に約1キロメートルのケーブルを敷設。 […]

電力大手の独RWEが超伝導ケーブルの実証実験を実施する。広報担当者の発言として10日付『ハンデルスブラット』紙が報じたもので、第2四半期中に開始する予定だ。

本社所在地エッセンの中心部に約1キロメートルのケーブルを敷設。ケーブルの温度をマイナス200度に冷やして送電を行う。

超伝導とは、特定の金属や合金を極めて低い温度に冷やすと電気抵抗がなくなる現象を指す。このため送電線に超伝導ケーブルを利用すると送電ロスがなくなり、電力の利用効率が向上する。同ケーブルにはこのほか、従来型の埋設ケーブルに比べ送電量が5倍に上るといった利点もある。

ネックはコストが従来型埋設ケーブルの2~3倍と高いことで、1キロメートル当たり100万ユーロに達する。需要が増えれば量産効果でコストが低下すると期待されている。