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2014/4/16

経済産業情報

1台当たりの利益でトヨタが大衆車トップに

この記事の要約

新車販売1台当たりの営業利益(EBIT)が昨年最も高かった大衆車メーカーはトヨタ自動車(レクサスを含む)であることが、独デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)が13日に発表した調査結果で分かった。同 […]

新車販売1台当たりの営業利益(EBIT)が昨年最も高かった大衆車メーカーはトヨタ自動車(レクサスを含む)であることが、独デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)が13日に発表した調査結果で分かった。同社の1台当たりの営業利益は1,558ユーロで、前年の707ユーロから大きく増加。競合フォルクスワーゲン(VWブランドのみ)は751ユーロから616ユーロに低下しており、トヨタはVWの2.5倍に達した。

売上高営業利益率をみてもVWが2.9%にとどまったのに対し、トヨタは8.8%を記録した。円安が収益力の大きな押し上げ要因となった。

CARのフェルディナント・ドゥーデンフェファー所長は、VWグループはアウディ、ポルシェなどの高級車ブランドで大きな利益を稼いでいるものの、VWブランドなどの大衆車ではほとんど利益が出ていないと指摘。VWブランドの販売数をいたずらに増やすことは収益力の面で危険だとの見方を示した。

高級車で最も利益率が高かったのはフェラーリ/マセラッティで、1台当たり2万3,967ユーロに達した。ドイツ車ではポルシェの1万6,639ユーロが最高。BMW/ミニは3,390ユーロ、アウディは3,188ユーロ、メルセデス/スマートは2,558ユーロだった。