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2014/4/30

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価3.3%低下、15カ月連続で前年同月比割れ

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が28日発表した2014年3月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比3.3%減の104.1となり、1年前の水準を15カ月連続で下回った。エネルギー価格の大幅下落が最大の押し下げ要因で、原油・石油 […]

ドイツ連邦統計局が28日発表した2014年3月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比3.3%減の104.1となり、1年前の水準を15カ月連続で下回った。エネルギー価格の大幅下落が最大の押し下げ要因で、原油・石油製品を除いたベースでは下げ幅が2.8%だった。

エネルギー価格は8.5%低下した。石炭と天然ガスがそれぞれ11.2%減、10.5%減と2ケタの幅で減少。原油と石油製品も各6.7%、7.9%下がった。

鉱石の下げ幅も大きく、鉄鉱石は11.0%、非鉄金属鉱石は17.9%低下した。金属は非鉄金属が12.3%減、粗鉄・鉄鋼・鉄合金が5.8%減で、粗銅と粗ニッケルの低下率はそれぞれ17.1%、13.6%に上った。アルミナは7.6%減。

農作物・食料品では穀物が12.6%減と大きく落ち込んだ。牛乳・乳製品とコーヒー生豆は各11.1%、7.4%上昇した。

3月の輸入物価は前月比でも0.6%低下し、3カ月連続で下がった。エネルギーが2.4%減少したことが大きく、原油・石油製品を除いたベースでは減少幅が0.5%だった。減少率が特に大きかったのは鉄鉱石(7.0%)、非鉄金属鉱石(5.6%)、粗銅(6.8%)、天然ガス(4.2%)。前年同月比で大きく上昇した牛乳・乳製品も1.3%下がった。

3月の輸出物価は前年同月比1.0%減となり、12カ月連続で1年前の水準を下回った。前月比は0.2%減だった。