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2014/4/30

総合 - ドイツ経済ニュース

生産者物価、8カ月連続で前年同月比減に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が17日発表した2014年3月の生産者物価指数は前年同月比0.9%減となり、8カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギー価格が2.6%減となり、全体が強く押し下げられた格好。エネルギーを除いたベースでは […]

ドイツ連邦統計局が17日発表した2014年3月の生産者物価指数は前年同月比0.9%減となり、8カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギー価格が2.6%減となり、全体が強く押し下げられた格好。エネルギーを除いたベースでは下落幅が0.3%にとどまった。

エネルギーは石油製品が4.6%減、天然ガスが3.3%減、電力が3.2%減だった。電力は産業向けと一般世帯向けがそれぞれ1.1%、1.0%の幅で上昇したものの、取引所での価格は15.9%減と大きく低下した。

中間財も1.9%減少した。金属が6.1%下落。非鉄金属は11.1%下がった。圧延鋼は5.8%減、鉄筋は6.1%減。金属製品以外では飼料が9.2%減と大きく低下した。

投資財と耐久消費財はそれぞれ0.5%増、1.3%増だった。

非耐久消費財は1.3%増。食料品は1.1%増にとどまったものの、牛乳とバターは各14.1%増、9.5%増と大きく上昇した。砂糖は8.2%減、食肉(家禽を除く)は4.6%減、コーヒーは4.5%減だった。

生産者物価は前月比では0.3%減となり2カ月ぶりに低下した。エネルギーが0.3%減となったことが響いた格好で、エネルギーを除いたベースでは横ばいを保った。