自動車照明大手の独Hella(リップシュタット)は4月30日、中国の自動車大手・北京汽車(BAIC)と共同で現地に合弁生産会社を設立することで合意したと発表した。同国でのプレゼンスを強化する狙い。当局の承認を経て9月初旬にも新会社Beijing Hella BHAP Automotive Lightingを立ち上げる。
折半出資で同合弁を設立する。資本金は約3,000万ユーロ。北京にあるHellaの既存拠点を拡充し現地市場向けの照明システムを開発・生産していく。
Hellaは1980年代に中国市場に進出した。近年は生産の現地化を積極的に推し進めており、昨年9月には浙江省嘉興市に工場を開設。同国の生産・開発・管理拠点は計10カ所に上る。合弁事業も今回で3件目となる。
現地従業員数は4,500人で、同社全体(2万9,000人)の15%を占める。2013年5月通期の売上高(49億9,900万ユーロ)に占める同国の割合は8%に上っており、今後はさらに高まる見通しだ。