自動車部品大手の独Bosch（シュツットガルト）は4月30日の決算発表で、渋滞時の運転操作を自動で行うアシストシステムを来年から量産する見通しを明らかした。同社は市場の大幅拡大が見込める走行アシストシステム事業を強化しており、今年はレーダー・ビデオセンサーの販売数を前年の2倍強の200万個に拡大。超音波センサーも同25％増の5,000万個に引き上げる計画だ。
2013年12月期の売上高は460億6,800万ユーロで、前期を3.1％上回った。主力の自動車部品部門が6.7％増の305億8,800万ユーロと全体をけん引。産業部門は9.2％減の68億4,400万ユーロと振るわなかった。
地域別では南米が3.6％の減収となった以外は増収を確保。アジア太平洋の売上高は5.8％増の110億8,600万ユーロに上った。欧州は2.2％増の255億100万ユーロだった。
営業利益（EBIT）は29.9％増の27億5,100万ユーロで、売上高営業利益率は前期の4.7％から6.0％に上昇した。
今期は売上成長率で3～5％を見込む。EBITも増加するとみている。
