キャッシュディスペンサー、POSシステムを手がける独Wincor Nixdorf（パーダーボーン）が5日発表した2014年3月中間期決算の売上高は12億3,000万ユーロとなり、前年同期比で3％減少した。新興諸国通貨の通貨価値が下落したことが響いた格好。営業利益（EBITDAベース）は3％増の6,800万に拡大し、売上高営業利益率は前年同期の5.2％から5.5％に上昇した。最終利益は2％増の4,500万ユーロだった。
ドイツを除く欧州の売上高が9％減の5億7,700万ユーロと大きく落ち込んだ。アジア・太平洋は微増の2億1,600万ユーロで、アメリカ大陸は8％増の1億4,700万ユーロと好調だった。ドイツ本国は2％増の2億9,000万ユーロ。
部門別では銀行向けキャッシュディスペンサーが6％減の7億7,800万ユーロと振るわず、小売り向けPOSシステムは3％増の4億5,200万ユーロに拡大した。また、全売上に占めるソフトウエア・サービス事業の割合は前年同期の51％から53％に上昇。ハードウエアは同49％から47％に縮小した。
