欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/5/7

経済産業情報

独機械業界受注、3月は実質6%減に

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4月30日発表した独業界の3月の新規受注高は前年同月比で実質6%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。国内受注は13%増と大きく拡大したものの、国外が13%落ち込み足を強く引っ張った。国外の減 […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4月30日発表した独業界の3月の新規受注高は前年同月比で実質6%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。国内受注は13%増と大きく拡大したものの、国外が13%落ち込み足を強く引っ張った。国外の減少幅が大きいのは需要低迷のほか、比較対象の2013年3月は国外受注の水準が高かったことがある。

特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、1~3月は前年同期を実質2%下回った。国外が4%減少。国内は3%増だった。

1~2月の機械輸出高は前年同期比で0.8%落ち込んだ。ただ、欧州連合(EU)の主要国向けは拡大に転換。特にスペイン、ポルトガル向けは大きく伸び、合わせて1億ユーロに達した。昨年振るわなかった米国向けも7%増の1億4,000万ユーロに拡大している。中国向けは微増にとどまっており、VDMAのエコノミストは「中国は今年の世界経済の回復にとって重要な市場だ」と述べ、同国経済の改善に期待感を示した。