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2014/5/14

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注が5カ月ぶり減少、3月-2.8%に

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が7日発表した2014年3月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を2.8%下回った。減少は5カ月ぶり。大型受注の規模が平均を大きく下回ったことが響いた格好で、地域別ではユーロ圏(ド […]

ドイツ連邦経済省が7日発表した2014年3月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を2.8%下回った。減少は5カ月ぶり。大型受注の規模が平均を大きく下回ったことが響いた格好で、地域別ではユーロ圏(ドイツを除く)が特に振るわなかった。

ユーロ圏からの受注は9.4%落ち込んだ。投資財と消費財分野でそれぞれ13.9%減、13.3%減と大幅に縮小したことが大きい。ユーロ圏外からの製造業受注は1.7%減、ドイツ国内は同0.6%減だった。

部門別では消費財が5.3%減少。投資財と中間財もそれぞれ3.6%、1.2%落ち込んだ。

特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、1~3月は前の期の10~12月と同水準だった。国内とユーロ圏外は各1.9%増、0.7%増となったものの、ユーロ圏が4.6%減少したことが響いた。大型受注を除いたベースでは全体の受注高が1.9%増加している。

経済省は「製造業受注は上向き基調が続いている」としながらも、暖冬に伴う生産の前倒しとウクライナ危機の影響で勢いがやや鈍った可能性があるとの見方を示した。