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2014/5/14

企業情報

D.E Master Blenders 1753―Mondelezとコーヒー事業合弁化―

この記事の要約

コーヒー・紅茶大手の蘭D.E Master Blenders 1753(DEMB、アムステルダム)は7日、食品大手の米Mondelezとコーヒー事業を統合すると発表した。両社の当該事業を新設する合弁会社に移管。売上高を大 […]

コーヒー・紅茶大手の蘭D.E Master Blenders 1753(DEMB、アムステルダム)は7日、食品大手の米Mondelezとコーヒー事業を統合すると発表した。両社の当該事業を新設する合弁会社に移管。売上高を大幅に伸ばし最大手のNestleを追撃する。出資比率はDEMBが51%、Mondelezが49%。合弁手続きは独禁当局の承認と従業員代表との協議を経て2015年に終了する見通しという。

DEMBは「Senseo」ブランド、Mondelezは「Jacobs Kaffee」「Tassimo」ブランドでそれぞれコーヒー事業を展開している。両社はこれらの事業をオランダに設立する新会社Jacobs Douwe Egberts (JDE)に移管する。

DEMBのコーヒー事業は13年の売上高が25億ユーロ、Mondelezは同29億ユーロで、合計の売上高は54億ユーロに達する。Nestleの同79億ユーロを下回るものの、差を大幅に縮めることになる。世界市場の約12分の1を獲得する見通しだ。

合弁会社に持ち寄る事業の売上高はMondelezの方が大きいため、同社は現金50億ドル(36億ユーロ)を受け取る。