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2014/5/14

経済産業情報

第1四半期の独化学業界売上、前期比横ばい保つ

この記事の要約

独化学工業会(VCI)が13日発表した独業界(製薬を含む)の2014年第1四半期(1~3月)の売上高は468億ユーロとなり、高水準だった前期と同じ規模を保った。国内が3.0%増加したことが大きい。国外は米国とアジアが不振 […]

独化学工業会(VCI)が13日発表した独業界(製薬を含む)の2014年第1四半期(1~3月)の売上高は468億ユーロとなり、高水準だった前期と同じ規模を保った。国内が3.0%増加したことが大きい。国外は米国とアジアが不振で1.5%減となったものの、足元の欧州は増加。VCIのカールルートヴィヒ・クレイ会長(メルク社長)は、欧州連合(EU)の鉱工業生産が増加しており、業界の景況感は比較的良好だとの見方を示した。

業界生産高は前期を0.8%下回った(製薬を除いたベースでは2.2%減)。ただ、ファイン・スペシャル化学品の需要は旺盛で、同生産高は5%以上、増加している。

出荷価格は0.1%の小幅減となっており、VCIは下落傾向に歯止めがかかったとの見方を示した。工場稼働率は前期の84.4%から85.1%に上昇している。

業界売上高は前年同期比では5.0%増加した。国内が6.0%、国外が3.5%の幅でそれぞれ拡大している。生産高は4.2%増(製薬を除いたベース:1.2%増)、出荷価格は2.4%減だった。