欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/5/21

企業情報

RWE AG―発電所の稼働停止規模を拡大へ―

この記事の要約

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は14日の決算発表で、一時的ないし恒久的に稼働停止する発電所の規模を従来計画の66ギガワット(GW)から74GWに拡大する方針を明らかにした。再生可能エネルギーの急増を受けて電力取引価 […]

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は14日の決算発表で、一時的ないし恒久的に稼働停止する発電所の規模を従来計画の66ギガワット(GW)から74GWに拡大する方針を明らかにした。再生可能エネルギーの急増を受けて電力取引価格と火力発電の稼働率がともに低下し利益を圧迫しているため。74ギガワットはピーク時の国内電力需要の約1割に相当する。

2014年1-3月期(第1四半期)の営業利益(EBITDAベース)は25億8,900万ユーロで、前年同期を15.5%下回った。業界を取り巻く環境の悪化のほか、過去の経営陣が石炭、原子力発電の強化戦略を推し進めたことが裏目に出た格好。最終利益は27.2%減の9億9,500万ユーロに落ち込んだ。

売上高は146億6,300万ユーロで、8.6%後退した。暖冬を受けて電力と天然ガスの販売量がそれぞれ5.5%減の670億キロワット時(kWh)、18.8%減の1,031億kWhに縮小したことが響いた。