ドイツ機械工業連盟(VDMA)のロボット・自動化設備部会は19日、独業界の今年の売上高が前年比7%増の112億ユーロに達し、3年ぶりに大きく拡大するとの見通しを発表した。最大市場の中国と米国が好調なほか、足元の欧州で受注が拡大しているため。
輸出は増加傾向にあり、2013年は08年を37%上回る57億ユーロに達した。売上高に占める割合は55%で、08年の45%から10ポイント上昇している。中国売上はこの間、3倍に拡大したという。
一方、製造業就労者1万人当たりのロボット使用台数をみると、ドイツは12年時点で273台だった。韓国(400台弱)と日本(約330台)を下回るものの、フランスの2倍強、英国の4倍強に上る。中国の同普及台数は約20台にとどまっており、市場拡大の余地が大きいようだ。